ゼファー400 χ キャブレターOH

ゼファー400カイ

キャブレターオーバーホール


今回も所々写真撮り忘れで画像少な目ですが‥

ゼファー400のキャブレターとほぼ同じですので、撮り忘れた部分は併用、ゼファー400  OHのページを参考にしてください。


before

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キャブヒーターは外部で断線し見た目で分かる物や、内部で断線し見た目分からず機能していない物が良く見られ、キャブヒーターの交換はオーナー様に判断を委ねております。


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エアーベント連結部分のOリング

このOリングは100%交換です。

見た目亀裂など無く大丈夫そうでも‥


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ほとんどこの様な状態で再利用不可です。

ゼファー400のエアーベント、吸排気口は一基に対し1箇所

ゼファーχの場合は4基に1箇所


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真ん中に付いているこの太いエアーベントチューブ

この1箇所からエアーの吸排気をしますので、先程のOリングに亀裂が有ると二次エアーを吸いピストンバルブが正常に機能しなくなります。

重要部品の一つですので、見た目状態問わず必ず交換しましょう。


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シャフト部分のフェルトは計2カ所

全て新品に交換します。


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細部に渡ったサビや不純物、これらを専用の薬液で取り除き、最後はウェットブラストを施し残ったメディアを超音波洗浄機にて完全に取り除き次の行程へ。


シャフト部分に摩耗によるガタ、隙間が有れば二次エアーの原因となりますので、下穴を開けてブッシュを打ち込みます。

※cbxのOHページを参照。


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スロットルバルブ=バタフライを仮付けして4基を繋げます。

そして、バタフライの微調整

新品のバタフライだからそのまま付ければ終わり、では無く、この微調整はボディに対して100%必要でここが職人の腕の見せ所です。


次にバルブシートの確認


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バルブシートのテーパー部に摩耗が有ればバルブとの当たりが悪く、オーバーフローの原因に。

特殊治工具にてテーパー面を修正していき、オーバーフローの原因を取り除いていきます。


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後はジェット類を組み込んでいくのですが、ジェット類も適正トルクで締めれば終わりでは無く、締め込んだ後にも確認する箇所があります。

ジェットの種類によりジェットにテーパー加工されている部分があり、そのテーパー部分には機密を保つ役目があります。

確実に機密を保てないと、そのジェットは100%機能しない、という事になります。


後はフロート、ダイヤフラムを確認し問題無ければ組み込んで形にしていきます。


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最後に燃料漏れ、実油面の調整確認、専用機器にて同調を合わせ‥


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K-TRIC裏のOリングも新品に交換し、取り付けてから正常に作動するか確認して‥

やっと完成!となります。

※こちらのOリングは二次エアーを吸う部分でも有りますので、純正より分厚めのOリングに交換。


ここまでの作業で納期は現在で約2〜3週間


※現在混み合っておりますので、1カ月前後掛かる場合もあります。


キャブレターでお困りの方はお気軽に当店HPよりメールにてお問い合わせください。


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